2019年10月 – JUiCANDSEA

スカーレットのナラティブ

NHK連続テレビ小説「スカーレット」は細かい演技が秀逸な作品だ。
三林京子さん演じる女中業のスペシャリスト、大久保のぶ子さんが隠し玉として、戸田恵梨香さん演じる、ヒロイン・喜美子さんにお金を手渡すシーンがあった。

喜美子さんの父、北村一輝さんが娘を訪ねにきたその日に、父娘が久しぶりの再開をはたしている、その場でだ。
喜美子さんは自分のしていた雑用が実は内職で、自分が内職をしていたとは理解していなかったので、驚きを隠せない。

急にたずねてきた父親の様子を察してなのか、たまたまのタイミングなのかわからない。
そういうどちらともわからない空気感をちゃんと伝えている丁寧な演出はナラティブ性が非常に高く、ある種の感動をよぶ。

あそこで大久保さんが察しているような表現をしないからこそ、見ている人は自分で目の前の物語に意味づけをし、自分で解釈していくことができる。

自分ごとになれる、ナラティブが高い演出は視聴者をグイグイとドラマの中に引き込み、結果、ファンを形成する。
コンテンツ制作を生業にしているものとしてはこういうナラティブで細かい表現、ストーリーがあると変に嬉しくなる。

アイデアのつくり方

ジェームス・W.ヤング 著 
TBSブリタニカ ¥880

ざっくりまとめると

1.資料集め
2.資料を咀嚼
3.問題を忘れる 考えない
4.どこからともなくアイデアがわく
5.現実にためす

ということ。

消費者のこころを理解するにあたって、
広告について書かれた本よりも社会科学の本を読むことを著者はすすめている。
ここでは当時流行っていた社会科学本、ヴェブレンの「有閑階級の理論」、
アメリカの社会学者デイヴィッド=リースマンの「孤独な群衆」をあげている。
いまだと行動経済学関係の著作になるのではないか。

データの量、情報の量と生活の質

世界のデータ量は年率で60%拡大している(IDC社推計)。
データと情報の関係をIDCはどう考えているのかわからないが、データがないことには情報にならないので、データ量が増えているということは情報もいくらか増えていると考えるのが妥当かとおもう。

その情報の中にはバッファローのルーター設定詳細の、ある変更でうまくいったこととか、プラズマディスプレイとWindows10での相性の問題とか、Wordpressでのプラグインでのちょっとしたチップスなんかも含まれているのか。

私はそれについて誰にも報告していないし、検索してもでてこないので、多分含まれていないはずである。
どういう算出方法かわからないが、少なくとも60%のデータ増加と情報増加には私の情報は含まれてないから、現実には60%以上と考えられる。

さて、そういう情報の増加は結局、生活の質の向上につながっているのかということが本当は気になる。
データ量が少ない方が質が上がるという実証研究成果もまだ見たことがないので、データの量、情報の量と生活の質の関係については今後のビッグデータでのいろんな研究リポートを横目でみていこうとおもう。

大事なのはいまこのときの充実具合いなので、あくまで横目での確認で十分である。

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