疋田桂一郎のフレームワーク

Reading Time: 1 minute大学新聞社のサークルに所属していた時分、何度も写経したのが疋田桂一郎氏と深代惇郎氏の文章です。
特に疋田氏の『新・人国記』の「青森県」は名文でまだ読んだことのない方にはぜひ一読してほしい文章です。
せっかくなのでここで頭出しを紹介しておきます。

雪の道を角巻きの影がふたつ。
「どサ」「ゆサ」
出会いがしらに暗号のような短い会話だ。それで用は足り、女たちは急ぐ。
みちのくの方言は、ひとつは冬の厳しさに由来するという。心も表情もくちびるまで こわばって「あららどちらまで」が「どサ」「ちょっとお湯へ」が「ゆサ」。ぺらぺら、 くちばしだけを操る漫才みたいなのは、何よりも苦手だ。

こぎみよい文章のリズムと情景が広がる表現、適度な漢字とひらがなのバランスと体言止め。いまでも彼の天声人語時代の文章は好きで何度も読んでは自分のフレームワークになるようにしています。

フランシスは豆の煮込みの味がする

Reading Time: 1 minuteフランシスという名前は「豆の煮込みの味がする」そうです。
共感覚者の意見です。

共感覚とは五感のうちのひとつが刺激されるとその感覚ともうひとつ別の感覚も反応するという現象をいいます。たとえばひどい頭痛はぎらぎらするオレンジ色だとか、そういうアート感覚です。2万人にひとり(2,000人にひとりという推定値もあります)、そう感じる人がいるそうです。

おもしろがっている訳ではありませんが「あなたの文字や数字はなにをするの?」という質問がでてきたりする、そういう感覚はものをつくる職業人としてはとてもうらやましい限りです。
ただし、汎用性がないのでくせのあるデザイン、ものづくりにはなります。



建築物的日本文化

Reading Time: 1 minute日本の代表的な心理学者、河合隼雄氏の中空構造論はとても日本らしく感覚として納得できます。
河合氏いわく、フランスや中国はびっしりと意味が詰まっているのに日本人の考える世界は真ん中がぽっかり空いている構造になっているということです。
芦原義信氏の『街並みの美学』ををよんでいると建築物は中身が空いていないと建築物とはいわないと書いてあって、内部があるから人を自然の脅威から守れる、それが建築物だという話です。
そうなると日本の文化は非常に建築物的で建築物のように中の空洞があって、そこに何かが入ってあって、それをなにか脅威から守っている、そういう世界だということになります。
ハイデガーの「言語は存在の家である」という感覚にも通じるものがあるのでしょうか、
何か日本的なものを表現するのには空洞の感覚、中身を詰めない感じはつかえるのかもしれません。
色即是空はそういうことなのでしょうか。

家庭料理は民芸

Reading Time: 1 minute土井善晴先生のお料理は前から気になっていました。
わりと男らしいというか、繊細さではなく、気持ちをストレートに込めている普通の感じがいつもしていました。
その秘密が「毎日のごはんは“一汁一菜”で良い」土井善晴が語る、和食を守る道に紹介されていて、なるほどと思った次第です。
家庭料理を民芸ととらえる感覚、デザインの参考にできればとおもいます。