千利休は侘茶の極致として黒楽茶碗を好んだという。
薄暗い中で黒楽茶碗だとまるで手のひらでお茶を飲んでいるようにみえるという粋なトリックだ。
一方秀吉は黒茶碗を嫌ったので両者の対立は深まったのだという。
しかしながら茶室の経緯をみるとほんとうに嫌ったのかは甚だ疑問である。
ただ対立の象徴として黒茶碗を映画などで演出するというのには使えそうなわかりやすいエピソードである。
カテゴリー: 教養
エマニュエル・トッドの予言
現代最高の知能とよばれるエマニュエル・トッドの著作物は出るたびに確認している。
歴史人口学者である彼は統計と調査にもとづいて冷静でかつ正確な意見を述べる。
政治と経済に関しては彼をプラットフォームのひとつにしている。