シュザンヌ=ランガー(Susanne K. Langer)によれば芸術の原点はダイナミック・イメージだそうだ。
まさに動的な何かは人間に限らず、主人との再会の喜びに我を失い踊るオカメインコやオウム、猫や犬にもみられる。
そうなると芸術は生そのものであり、それを素直に表現する行為がダイナミック・イメージといえる。
さて私たちは冷静な大人になってさえ、動くものに興味を抱く。
ショップの誘導もそう。動きを感じさせるような矢印や店員の挙動が客を引き寄せる。
手の招き方ひとつとっても、なめらかな動きはことさらに美しく、こころをほどいていく。
動くものはみないとをかしい。
ところで動けばなんでもいとをかしなのか。
読めないくらいのスピードで文字が流れても不快なだけで、かといって動いているのかいないのかわからないくらいのスピードで文字が流れていても苛立つ。
適度なスピード、ここちよい揺らぎがそのものに対して存在すると考えた方がいい。
物自体に適正な動きの設定値が属性としてある、ここを解析するともっと快適な世界に最適化されるのではとおもう。