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立花隆の書棚

立花隆氏の著書が好きで、私が遥か昔、卒論を作成するときも
彼が当時精力的に取り組んでいた脳死を扱った。

こちらは民俗学、社会学が専門なのでその観点から
『脳死と喪仮思想』という卒論を書いた。

所属していた高木ゼミは日本民俗や日本の精神をメインテーマにしていた。
家族問題や過労死などの現代社会論からみると浮世離れした内容が多々あって、ゼミを非常に楽しんでいた記憶がある。

上記の脳死問題は脳死を民俗的、文化的に考察した。
葬式への取り組み、思いと脳死というリアルな死を一本の線で結んでみてはどうか。
そうすることで、脳死と向き合えるのではないか、よりよい解決方法はなにかなどを論文の中で探ってみた。

『立花隆の書棚』という著書は立花隆氏の総仕上げという感じに仕上がっている。
知のフォークロアともいうべき彼をちゃんと有形文化財として残しておこうという事業といえる。
彼の興味の幅と概要がみてとれ、いろんな問題や知の領域への入り口としてに使える書であることは間違いない。

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