日本の葬儀という現場を知らない、死という光景から非常に遠ざかった現代の子供たちがここにいる。
過去の日本の風習はかなり意識的に収集しないかぎり知ることはない。
そういう強烈な表現をテレビではしない。
親戚や寄り合いから距離をおいて核家族で暮らすなかで見聞きしない死の現場。
悲しい場である葬儀の場と、給食のようにみんなで食べる楽しい場がイコールなわけがない。
単純に子供たちは誤読をしたというより、生活習慣が変わってきている中で阿吽では伝わらないことの例であると考えた方が話がすっきりする。
葬式での風習でいえば火葬場で肉親の骨をひろう「収骨」や「骨上げ」はよく考えてみるとずいぶんエキセントリックでサイコパスな風習である。