松ぼっくりのかさの大きさの違いに気づくことでアルファベットの点字はうまれた。
紙の上に立体の点でアルファベットをつくれば目の不自由な人でも何が書かれているのかを
感覚で読むことができるのではないか。
9歳で盲目になったルイ=ブライユはそう考えた。
松ぼっくりのかさの違いと文字をつなぐ発想は
文字を読みたいという個人的な強い欲求があってこそ生まれたのではないか。
ルイの目が見えていれば生まれてこなかった発明だったかもしれない。
9歳のときに不慮の事故で突然盲目になった少年の激しい絶望が
発想の背景にあったセレンディピティだとすれば、
セレンディピティを再現するには
◎ かつてはそのものの存在をしっていた
◎ 激しい絶望
◎ 絶望を越える強い欲求
◎ 前向きにいきる力
◎ きめ細かい観察
◎ 発想の飛躍
◎ 行動する
の条件やアクションプランがないと再現できない。
そういう状況にある人はたくさんいる。
そういう人にヒントをあたえてセレンディピティをつくる、
というのが本当にまさにこれから必要になってくる事なのかもしれない。
気づきを社会は仕組み化できるか。
従来の教育ではまったくそれが機能していないということは明白で
プログラムの授業を導入したのもその一貫かもしれないが
全く足りていない。