迷うと判断が鈍り、思考は停止する。
迷わせることでいろんなものにブレーキをかかり、制御をすることができる。
1970年大阪万博の際、いち早く体験したいという思いで、会場を走る人がたくさんいた。
当然、転んだり、衝突事故がおこったりして、ちょっとした問題になる。
さて、運営側は人々を走らせないようにするために何をしたか。
1)警備員を増やす
2)ゲートを広くする
3)入場制限をする
いずれも違う。
答えは入場待ちの人たちに小さな会場の案内図を配る、だった。
走りながらでは案内図は読めない。
新聞くらい大きくてもいいかもしれない。広げてみるので、非常に動きにくい。
いまだとスマホアプリを会場でダウンロードしてもらうなどの手もある。
動くと加速度センサーが働いて文字がぼけるとか、にじんでくるとか、バラバラにくずれるとか。そっと歩かないと読めない、みたいに。
UIに反するつくりをするというのも大事なUIかもしれない。