なぜ日本の組織は有事にフリーズするのか? 意思決定を遅らせる「前例踏襲」と減点方式の打破

予期せぬトラブルや有事の際、なぜ日本の企業や組織は思考停止し、意思決定がフリーズしてしまうのでしょうか?
本記事では、日本社会に根深く残る「前例踏襲」や「減点方式の評価制度」の問題点を分析してみます。
ルールを盾に保身に走るビジネスパーソンが多い理由を解き明かし、これからの予測不能な時代に求められる、リスクを取って行動する人材への評価軸の変革を提案します。

前例踏襲の限界|なぜ日本の組織は不測の事態にフリーズするのか

殉職した消防士の娘の卒業式に同僚が集まる動画に見る、理屈抜きの圧倒的な連帯感。
こうした個人の尊厳を「社会全体の家族」として包み込むアメリカの熱量に比べ、前例や形式論が先行しがちな日本は、現代の危機管理において劣勢にある。
長引く不景気や人災、自然災害が頻発する「有事」の現代、日本の組織は想定外の事態に、ルールや責任論を優先してフリーズしやすい。

ルール主義の弊害|決められた枠組みでしか機能しない団結力

日本人が「有事」に対応できない理由は、団結力が決められたルール下でしか機能しないからだ。
変化する現実に合わせて「OODAループ」を回すには、表面的なルールは柔軟に変形すべきである。

評価方式の刷新|減点方式の呪縛を解き挑戦を保障する制度へ

この有事を生き抜き、組織を底上げするためには、OSである「評価方式」を刷新しなければならない。
減点方式や前例踏襲の呪縛を即刻やめ、「行動した結果の失敗」は問わず、逆に「前例がないからと行動しなかったこと」を最大の減点対象とする。

達成目的のみを示し、手段の決定権を現場に委ね、挑戦を「ナイス・トライ」として評価・保障するセーフティネットを明文化する。
評価という生々しい制度をドラスティックに変えることでしか人の行動は変わらない。

野生の判断力の解放|ルールという盾を捨て真に強いチームへ

ルールという盾に隠れる平時のマインドを捨て、個々の野生の判断力を解放することこそ、有事を突破する真の強いチームへの道である。