共感性羞恥 – JUiCANDSEA

共感性羞恥ばかりを提示

共感性羞恥(他人が恥ずかしい状況にあると、自分も同じように恥ずかしさを感じる心理状態)ばかりを提示しつづけているテレビタレントがいるが、もう本当にやめてほしい。
見てていたたまれない。

経済学や社会学、政治は本当に難しい世界なので、素人が隙間時間で学んだことくらいでは太刀打ちできない。
生半可な知識は火傷しかしない。

どうしてもわからないような疑問点だけを謙虚にたずねれば良い。
不安な点をどうしたらいいか、教えを乞えば良い。
普段の生活をしていて、生活者の視点、テレビタレントならエンタメ業の不安を解消してもらえばよい。

たとえば経済の問題について、現役の経済評論家や経済学者という経済のプロに絡んだところで、アルフレッド・マーシャルの『経済学原論』を読みこんでもいないのに、ちゃんと反論できるわけがない。
『経済学原論』をもとにしているかうまくいかないのではないかという問いから、最新の問題、たとえばMMTは財源の最適解をだすのか、AIは労働力を奪うのか、移民問題は、NVIDIAに全部もっていかれるのか、ということとが経済学の基礎への懐疑から最新の経済・社会問題まで、全部つながっている。
どれもつきつめるとかなり専門性の高い課題を抱えている。
門外漢では専門の内側の課題がみえてこない。

私の専門であるデザインやプログラムの分野でも同じだ。
当然、エンタメやバラエティの世界でも同じだ。

デザインであればヨゼフ・ミュラー=ブロックマン (Josef Müller-Brockmann) をちゃんと復習しているかということと、今時のサードウェーブデザインの次のデザインとの関係がどうなのかとか、プログラムなら3つのプログラム条件の1つ1つをそれぞれのプログラム言語のなかで理解しているかということになる。

どの分野でも、細部の失敗と成功をちゃんと経験してプロは行動している。
そういうのを飛ばして、気持ちだけで噛みつけばいいという噛みつき芸はいまのSNSの時代には絶対にうまくいかない。

SNSをしているのは素人ではない。それぞれの世界のプロだ。

自動車の営業マンなら自動車の見積もりの問題を見たらすぐにわかる。
余計なことを配信したマスコミの声などはちゃんとSNSの中にいるその世界のプロが分析していけば言葉や用語、場所、時間帯、人間関係などで誰がいったのかがだいたい調べがつく。
調べがついて公開処刑になってからでは遅い。
今回は時事通信社が自白したが、それでもやはり遅い。
オールドメディアだから仕事が遅いのか。

たとえば『経済学原論』を上記でだしたが、このことでさえ、詰めてくる人はつめてくる。
ブロックマンにしても今時、ブロックマンは云々カンヌンと屁理屈をいってくる輩もいる。

そういうあげあしをとることで生きがいを感じている人にわざわざ餌を与えてはいけない。

そういう人の活躍する場所、時間をできるだけ0にしてあげて、もっと価値のある議論をする時間に変えた方がいい。
彼らは彼らのチャンネルで黙々とひとり壁に向かってしゃべりつづけていればよい。
パブリックには必要ない。
人生は短い。
つまらない人と関わる必要はない。

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