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ぼくは散歩と雑学が好きだった

ぼくは散歩と雑学が好きだった 小西康陽のコラム1993-2008  朝日新聞出版
小西 康陽 著
音楽や映画、ポップカルチャーのエッセイ集。

現代の植草甚一。
装丁なども植草甚一を意識したらしいです。
ここで取り上げられているポップな音楽や映画を片っ端からチェックするという道楽をしています。
小西さんが東京の人なので取り上げれている地場のカルチャーモノは
どうしても大阪人の私にはピンと来ないのですが、それはそれとして勉強になります。
その点、音楽や映画は地域性とは関係しないので純粋に楽しんでいます。
収集している灰皿の写真とコメントがまたいい味だしています。
ちなみに小西康陽氏が無人島にもっていくなら「Miles Davis & Gil Evans- Miles Ahead」とのこと。

最近のエッセイはここでも読めます。

アイデアのつくり方

ジェームス・W.ヤング 著 
TBSブリタニカ ¥880

ざっくりまとめると

1.資料集め
2.資料を咀嚼
3.問題を忘れる 考えない
4.どこからともなくアイデアがわく
5.現実にためす

ということ。

消費者のこころを理解するにあたって、
広告について書かれた本よりも社会科学の本を読むことを著者はすすめている。
ここでは当時流行っていた社会科学本、ヴェブレンの「有閑階級の理論」、
アメリカの社会学者デイヴィッド=リースマンの「孤独な群衆」をあげている。
いまだと行動経済学関係の著作になるのではないか。

立花隆の書棚

立花隆氏の著書が好きで、私が遥か昔、卒論を作成するときも
彼が当時精力的に取り組んでいた脳死を扱った。
こちらは民俗学が専門なのでその観点から
『脳死と喪仮思想』という卒論を書いた。
所属していた高木ゼミは日本民俗や日本の精神を
メインテーマにしていた。
家族問題や過労死などの現代社会論からみると
浮世離れした内容が多々あって
ゼミを非常に楽しんでいた記憶がある。
上記の脳死問題は脳死を民俗的、文化的に考察して
葬式への取り組み、思いと脳死というリアルな死を
一本の線で結んでみてどう脳死と向き合えばいいか
そのよりよい解決方法を論文の中で探ってみた。
『立花隆の書棚』という著書は立花隆氏の総仕上げという感じに仕上がっている。
知のフォークロアともいうべき彼をちゃんと有形文化財として残しておこうという事業といえる。
彼の興味の幅と概要がみてとれ、
いろんな問題や知の領域への入り口としてに使える書であることは間違いない。

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