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AIでCMをつくる程度のしずる感

ちょいちょい食事の際に指を舐めるCMが流れる。
食べ物の油がついたのか、米粒がついたのかで、それを舐めて拭う。
その行為をしずる感云々などと識者なのか、アルバイトライターなのかがしたり顔でコメントしていたりするが、まったくそうは思わない。

公共の飲食の場で指を舐めている大人がいるという設定にそもそも無理はないか。
百歩譲って子供ならありえなくもない。
大人でも自室でなら、まあそういう人もいるだろうなとおもうので気にはならない。

知らない人が見ているところ、公共の場で、
欲望を丸出しにしたそういう三大欲求の行為をCMとしてあつかう感覚がわからない。
映画ならありだろうけれど。

チキンを獣のようにかぶりつくのをしずる感というのなら、そのうち炭酸飲料でゲップでラップみたいな下品なのもでてくるのだろうか。
トイレで食事をする風潮があるのをなぞらえて、トイレタリーメーカーとフードメーカーのコラボCMもでてくるのだろうか。
生々しい食らう絵面は本来、性的で排泄行為と同じくらい気持ちの悪い絵である。
AI生成動画ならありえるが、そこをしないというのが人がディレクションをする意味なのではないかとおもうがどうなのか。

しずる感はあった方が訴求力はあるだろう。
しかしメディアセックス(広告の中に性的な表現をいれることで消費者はその広告に興味をおぼえる)をいまだにいれてくるのは時代錯誤も甚だしい。
指をしゃぶる、獲物を食らう、そういう性的な表現をいまこの令和の時代にやるか?と、違和感を感じる。
そういういやらしい企みは全部バレる。
全部叩かれる。
結果、商品は売れなくなる。
バレないと、叩かれないとまだ思っている、その感覚がさっぱりわからない。

売りたいのならもう少し科学的に考えて行動をした方がいい。
野生味にあふれた身勝手なおっさん感あふれる昭和は「トラブルバスターズ」の中で常に成敗されている。情熱と身勝手をごっちゃにしている勘違い野郎が淘汰され、削除されていっている事例を十分にみてきているはずだ。

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