新しい真実をつくり上げる・・・正解だ

本当に追いつめられた時には掟破りの方法をつかうことで窮地を脱するということはよくあります。

『リーガル・ハイ』で行われた別件裁判。
被告にいったん解任された弁護人=古美門弁護士は再び任命されるためにどうしたでしょうか。

被告がどうしたら解任した古美門弁護士を再度選ばざるをえなくなるか。
被告が守っているであろう、被告にとって一番大事な真犯人(この場合は犯人とされる女性、安藤貴和の実の娘)らしき人物の存在を別件裁判で白日の下にさらします。
そのことでその暴いた古美門弁護士を再度弁護人として任命することでしか、真犯人を守ることはできない(別の犯人を仕立てる この場合は犯人のいない、無罪とする)という方法、つまりロックオン(着弾等の照準を固定完了という意味でマーケティングの世界では狙った市場を狙ったとおりに打ち抜く営業手法をいいます)をしかけるのです。

こういう飛び道具的な手法は一般的には水平思考で編み出されます。
相手のルール、この場合は被告・安藤貴和のルールに従ってルールの問題点を明白にし、相手にルールを一貫させること(一貫せざるをえない)で勝負に勝つという方法です。
一貫させないと自滅するであろうルールです。
安藤貴和は娘を守るために犯人であることを選んだのにそれが貫けないという事態が起こるという本末転倒な自体がおこったということです。

古くは『あしたのジョー』でも同じように水平思考の方法がつかわれていました。
ボクシング協会を追放された丹下段平のもとではリングにあがることができない無資格事務所所属の矢吹ジョーはなにをしたか。

当時バンタム級新人王になったばかりで、協会長のジム「アジア拳」に所属している期待の新人、ウルフ金串を記者の目の前でクロスカウンターをつかって相打ちにもっていきます。実力のある選手、この場合は矢吹ジョーを、ボクシング界から消し去るために協会長が丹下段平のジムを有資格事務所として認めないのだという話をつくらせるのです。

当然協会長はそうではないということを証明するために丹下ジムを認めざるを得ません。
新しい事実を作らざるをえない環境をつくる。
そういえば野々村竜太郎元市議会議員が城崎温泉のある人に会うために頻繁に通っているという嘘を逆手にとってその人から野々村竜太郎議員についてある重大な秘密を入手した、などという嘘を取材源の秘匿という手法をつかって詰め寄れば一気に辻褄が合わなくなって時間をそうかけずに逮捕できたのではないかとおもいます。誰もが城崎温泉に彼がいっているなどとおもっていなかったはずですし、記者にはそういう特権があるのに使わない手はありません(2006年、東京高裁は民事訴訟法上定められた「職業の秘密」として保護される余地を認める決定を行っています)。

『新しい真実をつくり上げる。・・・・・・・正解だ』(リーガルハイより)。