動きの設定値

Reading Time: 1 minuteシュザンヌ=ランガー(Susanne K. Langer)によれば芸術の原点はダイナミック・イメージだそうです。
まさに動的な何かは人間に限らず、主人との再会の喜びに我を失い踊るオカメインコやオウム、猫や犬にもみられます。
そうなると芸術は生そのものであり、それを素直に表現する行為がダイナミック・イメージなのでしょう。

さて私たちは冷静な大人になってさえ、動くものに興味を抱きます。
ショップの誘導もそう、動きを感じさせるような矢印や店員の挙動が客を引き寄せます。
手の招き方ひとつとってもそうです。なめらかな動きはことさらに美しく、こころをほどいてくれます。
動くものはみないとをかし、なのです。

ところで動けばなんでもいとをかしなのでしょうか。そうではありません。
読めないくらいのスピードで文字が流れても不快なだけですし、かといって動いているのかいないのかわからないくらいのスピードで文字が流れていても苛立ちます。
適度なスピード、ここちよい揺らぎがそのものに対してあるのでしょう。
物自体に適正な動きの設定値が属性としてあるということかもしれません。

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